中標津町は、北海道東部に位置する人口約2万2千人の町です。
主に農業、酪農が盛んな町として知られています。
そしてもうひとつ、中標津は北方領土問題と深く関わっている町でもあります。
中標津から北方領土までは、わずか数kmしか離れていません。
晴れた日には、国後島の山々を肉眼で望むことができます。
中標津町には、北方領土の元島民が多く暮らしています。
その人たちは、国後島や択捉島で生活していましたが、終戦後にソ連軍によって強制退去されました。
そんな無念な思いを元島民の人たちは今も持ち続けています。
中標津町では、北方領土問題に解決に向けた様々な活動を続けています。
今月2月の「北方領土の日」には、町民が集まって北方領土返還要求運動の集会が開催されています。
また、現在はウクライナ問題等で中断していますが、北方領土の元島民やその子孫による、北方四島への交流訪問も実施されています。
終戦からほぼ一世紀が経とうとしていますが、まだまだ返還には至っていません。
しかしながら、少なくとも返還の声を上げ続けることが大切なことだと考えています。
今後少しでも良い方向に向かっていくことを信じて北方領土返還の声を上げていきたいと思っています。