2019年9月11日水曜日

道路にある不思議なもの

根釧台地の牧草地の中を突き進むような道路を車で走っていると、何もない平地に巨大なトンネルがぽつんとひとつ、道路を覆うように建てられている箇所があります。
平地のこんなところにトンネル?と驚かれる人がいます。
「風が強い?」…半分正解です。

実は、このトンネルの効果を発揮するのは冬、しかも吹雪の時はその効力を十二分に発揮してくれます。

周りを何も遮るものがない根釧台地の道路は、道路わきの牧草地より少し高く作られています。
そのため冬には、車のボンネットくらいの高さの雪の吹き溜まりができることがよくあります。
その吹き溜まりに車で突っ込むと、壁にぶつかるような衝撃があったり、ハンドルがとられ路外に転落してしまう大事故につながります。

そんな事故を防ぐために、特に吹き溜まりそうな箇所に巨大なトンネルが作られているというのが正解かなと思います。

また、吹き溜まりそうな箇所に冬だけ登場する風よけの鉄板の板も道路に並行して設置されているところもあります。(夏場は折りたたまれて道路わきに不思議な形?で置かれています。)

吹き溜まりのある道路の走行は、体験した方ではないと危険さは想像しがたいと思いますが、雪国に住む私たちもできれば経験したくはないものです。

その他、道路わきに等間隔で立てられるポールや街灯くらいの高さのポールから下向きにつり下がっている赤と白のぶちの矢印などもあります。
これらは、雪で道路の幅がわからなくなるので、道路幅をドライバーに知らせるために設置されています。
吹雪の走行時には大いに役立っています。

これらはどれも冬、特に吹雪の時は安全な走行の手助けになるアイテムです。

ただ、それらのアイテムが設置されている道路であっても、吹雪の時は道路の前後はもちろん左右の標識すら見えなくなることがよくありますので、そのような時は極力ドライブは控えることが一番安全…ですね。